日本赤十字社医療センター周産期部門100周年記念式典

10月某日、日本赤十字社医療センター周産期部門100周年記念式典の司会を担当してまいりました。

大正11年に設立された周産期部門ですが、当時は自宅でお産をすることが当たり前だった時代で、なかなか直ぐには利用者が増えなかったんだそうです。
しかし病院はそこから徐々に施設や設備などを整えていき、母親の気持ちに寄り添ったお産を目指したことによって、
現在では毎年2500件を超える出産を担当しているとのこと。
また2000年8月に世界保健機関(WHO)・ユニセフから「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けていらっしゃいます。

そういった周産期部門の数々の歴史のお話から始まり、
災害やコロナ禍などの中でも母子の為に尽くす医師や看護師の方のお話、
そして歴史の一場面を切り取ったスライドショーに映る子供たちの表情など、沢山のあたたかい雰囲気に包まれた時間でした。

中でも式典の中で流された「母の会の歌」はとても素敵でした。
「母の会」はこの病院で出産した親子を招待して行われていた創立記念の行事で、昭和45年ごろまで続いていたんだそうです。
そこで歌われていたテーマソングをこの式典のために資料を集めて復刻し、現在の病棟スタッフの方々が歌った音声が当日披露されました。
そのやさしいその歌詞と歌声がとても印象的でした。

母子が安心安全に分娩できるように、というお言葉をスピーチに立たれた多くの方が述べられていました。
そういった方々の支えがあって多くのお母さんが安心して出産できているのですね。
長い歴史と、これから先の未来への病院の歩みを感じられる素敵な式典でした。

仕事とはいえ、そんな式典に立ち会えたことを、司会者として嬉しく思います。




(司会者 西岡詩織)