練馬区人権週間行事

昨年12月初旬、練馬文化センターにて開催された
恒例の練馬区令和6年度人権週間行事「講演と映画の集い」の
司会を担当させて頂きました。

会場には、500名ほどの区民の方がお越しになっていました。

お身体の不自由な方にも楽しんでいただけるよう、車椅子席はもちろん、
手話通訳や音声ガイド・要約筆記によるスクリーンへの字幕表記もあり、
隅々まで行き届いたバリアフリー対応が印象的でした。

最初に人権週間と本イベントについてのご案内の後、
全国中学生人権作文コンテスト東京都大会で選ばれた2名の生徒さんによる
発表がありました。

続いて、老々介護の両親を撮影し続けたひとり娘、信友直子(のぶともなおこ)監督の
「ぼけますからよろしくお願いします ~おかえり お母さん~」
という映画が上映されました。

この映画は20万人以上の動員を記録し、
文化庁映画賞文化記録映画大賞を受賞した作品の続編で、
少しずつ認知症になっていくお母様自身の困惑や
意思に反して弱っていく身体、
それぞれを大切に想い励まし合う家族愛が描かれ、
人を想いやる純粋な気持ちが美しくて尊くて、
胸がギュッと締めつけられました。

上映後には信友監督による講演もありました。

映画の中には描ききれなかった家族のやりとりや
見守り続けた娘視点の想いや後日談を伺い、
会場全体が感動に包まれました。

私の実家にも高齢の両親が二人で暮らしており気づきや学びの多い、
とても有意義な時間を過ごす事ができました。
時々感想を挟みながら司会をさせて頂きました。


最後の最後まであたたかいイベントだったなと、
関わってくださった皆様へ感謝が溢れる一日でした。




(手塚優子)