寿アナウンス

日に日に春めいて来ました。
気温も高くなり、花粉症の方にとっては辛い季節となりますが、桜の蕾もこの暖かさで膨らんで早い所では3月20に過ぎ頃には開花が予想されているそうです。
それでも毎年のように、本格的な春を迎えるまでは「三寒四温」を繰り返し、寒暖差の多い日が続きますのでまだまだ体調管理に用心して過ごしたいものです。

さて、先日担当したご披露宴の新婦は航空会社のCA(キャビンアテンダント)、いわゆる客室乗務員をなさっていましたので、ご同僚の皆様が余興を披露してくださいました。
そうです、皆さんも一度は聞いた事があるあの「機内アナウンス」を基にした「寿アナウンス」と言われるものです。

この余興は何十年と受け継がれているいわば「伝統芸」とも言えるもので、新郎が「機長」、そして新婦が「チーフキャビンアテンダント」、飛行機は新郎の勤務先と新婦が勤務する航空会社の共同運航による特別チャーター便という設定です。
航空会社によって、内容は少しずつ違いますが、チーフキャビンアテンダントは結婚式より機長専属となり、結婚生活で訪れる様々な出来事を機内アナウンスに見立てて披露していきます。

数十年前はお給料も振込ではなく手渡しの会社もありましたので、「機内にお持ち込み頂けるものは厚みのあるお給料袋」なんていう表現もありましたが、先日のアナウンスでは「ケンカをした際にご機嫌を直してもらうためのお好みのバッグや宝石など重さや大きさに制限はございません」という表現に変わっていて、時代の流れを感じました。
大体10分ぐらいの内容ですが、制服を着た5~6名のCAさんが美しく並んでアナウンスする姿は、ゲストの皆さんがまるで飛行機に乗っているような気分になれる夢のある余興です。

このようなお仕事柄ならではの余興がもう一つあるのですが、それはまた次回ご紹介しますね。



(司会者S)