おすすめの映画or書籍①『絶望を希望に変える経済学』

最近スーパーに行っても物価高を感じますよね…一般消費者の立場からすると10円でも安く買いたいので、悔しいです(笑)。
報道ニュースでは、物価高によって悪影響を受けている方々の切実な声も耳にします。
一方、他国と比べて、日本はモノの値段が安いことも取りざたされ、物価高を許容し、日本の継続的な経済成長に資本を投じていくべきといった考えも聞きます。
先日の選挙も経済政策に関する論点は「物価高の是正」VS「賃上げ環境を整える成長戦略」でしたね。
では、そもそも(仮に教育・投資・汚職・不平等・文化・宗教といったバイアスとなる様々な要素が変わらないことを前提としても、)‘継続的’に機能し続ける成長戦略はあるのでしょうか。
ノーベル経済学賞受賞したアビジット・V・バナジーとエステル・デュロフ共著の『絶望を希望に変える経済学』という本を読んでみました。
本のタイトルが今の日本にぴったりで、思わず手に取りました。
経済学の歴史の中で有名なモデルはたくさんあるものの、残念なことに経済が停滞しないようにする‘処方箋’はまだないようです。
ですが、著者らはその事実を突きつけたかったのではありません。
「最終目標はGDPを増やすことでなく、平均的な市民の、そしてとりわけ最貧層の生活の質を上げることだ。」(注1)と述べ、生活の質を上げるとは、消費を増やすことでなく、「自分は見捨てられた、価値を認められていない」といった感覚をなくすことだと言っています。
日本の現状に立ち返ります。
突然やってきた物価高。でも物価高はきっかけに過ぎず、それよりも前からおいてけぼりにされた気持ちの方々がいる社会が問題なんだと感じました。
どちらの方向に舵を切るとしても、そういった方々の尊厳を守ることを目標とし、民間が当たり前にやっているマーケティングのように、救うべき方々の人物像を決めつけることなく正しく描くことが大事です。
データ分析から実行、そして一般市民へのプレゼンテーションまで、
その目標からブレが生じないように産官学連携していってくれることを期待したいですね。
(注1:297P, アビジット・V・バナジーとエステル・デュロフ共著『絶望を希望に変える経済学』)
報道ニュースでは、物価高によって悪影響を受けている方々の切実な声も耳にします。
一方、他国と比べて、日本はモノの値段が安いことも取りざたされ、物価高を許容し、日本の継続的な経済成長に資本を投じていくべきといった考えも聞きます。
先日の選挙も経済政策に関する論点は「物価高の是正」VS「賃上げ環境を整える成長戦略」でしたね。
では、そもそも(仮に教育・投資・汚職・不平等・文化・宗教といったバイアスとなる様々な要素が変わらないことを前提としても、)‘継続的’に機能し続ける成長戦略はあるのでしょうか。
ノーベル経済学賞受賞したアビジット・V・バナジーとエステル・デュロフ共著の『絶望を希望に変える経済学』という本を読んでみました。
本のタイトルが今の日本にぴったりで、思わず手に取りました。
経済学の歴史の中で有名なモデルはたくさんあるものの、残念なことに経済が停滞しないようにする‘処方箋’はまだないようです。
ですが、著者らはその事実を突きつけたかったのではありません。
「最終目標はGDPを増やすことでなく、平均的な市民の、そしてとりわけ最貧層の生活の質を上げることだ。」(注1)と述べ、生活の質を上げるとは、消費を増やすことでなく、「自分は見捨てられた、価値を認められていない」といった感覚をなくすことだと言っています。
日本の現状に立ち返ります。
突然やってきた物価高。でも物価高はきっかけに過ぎず、それよりも前からおいてけぼりにされた気持ちの方々がいる社会が問題なんだと感じました。
どちらの方向に舵を切るとしても、そういった方々の尊厳を守ることを目標とし、民間が当たり前にやっているマーケティングのように、救うべき方々の人物像を決めつけることなく正しく描くことが大事です。
データ分析から実行、そして一般市民へのプレゼンテーションまで、
その目標からブレが生じないように産官学連携していってくれることを期待したいですね。
(注1:297P, アビジット・V・バナジーとエステル・デュロフ共著『絶望を希望に変える経済学』)